先日の一般質問の音声動画が出来ました。
一般質問とは議会が行政の執行方針などについて質問をする重要な機会です。
こうした目線が不足しているのでは、こうした施策をするべきではないか、という各議員の問題意識をもとに質問を行います。
(1)消防団の定員と負担
消防団の定員と負担の見直しについて質問しました。現在の192人の定員は1万3000人以上人口がいた平成22(2010)年から同じです。当時より若年層が減少しているので定員がそのままだとなり手不足になるのは当然です。活動内容も含め、今の町の規模に合わせたサイズダウンを図るべきだと言いました。
回答は、見直しは必要と考えているが、自主防災組織との関係も考慮して慎重に進めていくということでした。
消防団の定員は動力ポンプを動かすのに必要な人数などを元に決められます。本町の場合、純粋に動力ポンプの稼働に必要な人員数は156人です。
192人という定員は平成の中頃の竜王町の人口増加に合わせて増やしたものです。
調べてみると、町の人口が現在とほぼ同じ、約1万1000人だった平成3(1990)年当時の消防団の定員は164人でした。
竜王町にとって消防団は必要だと思います。しかし時代に合わせて必要なことに「選択と集中」をし、所属する隊員が疑問を抱かない消防団のあり方を模索する必要があります。
(2)空き家対策の見直しを
竜王町には一昨年空き家バンクが出来ましたが、まだほとんど成果はありません。不動産業者が仲介するシステムのため、市場価格が低い古い家屋は業者が扱いたがらないという欠点があります。空き家バンク制度が進んでいる地域は、買い手が付きにくい家は行政が直営する空き家バンクが扱う、という仕組みもあります。
6月に国の法律が改正され、これまで危険空き家に限定されていた固定資産税の減免の解除(空き地と同様の課税)は「管理不全空き家」も対象となります。周囲の環境に悪影響を及ぼすような家にも範囲が広がるため、今後、除却や空き家バンクでの流通は増える見通しです。
私は竜王町林で空き家(ひだまり学舎)の修繕に関わった経験から、朽ちかけた家も再生可能であると感じています。そのため、手を入れるなら早期に取り組むべきだと思っています。今後も引き続き空き家問題には携わっていきます。
(3)新小学校はいつできる?
図書館北部に新築予定の新小学校は令和7年4月開校を目標としていましたが、最近では「令和7年度内」を目標にするという表現に変わっています。いつできるのか質問しました。
建築工事は15か月かかる想定で、現在では令和7年9月を想定していますが、この度、滋賀県では土地収用法に基づいた公聴会が開催されます。これにより開発の許認可が遅れるため、さらに約4~5か月工期が遅れる見通しです。開校時期が令和8年以降になることはほぼ確実と考えられます。この度も公聴会の開催は県で初めてということですが、大義名分がないと私は考えています。