今週は予算決算常任委員会がありました。

昨年度に執行された令和4年度の竜王町の決算審査です。

通常、行政の決算は9月議会でおこなわれますが竜王町は9月に選挙があるため、その後に一番早く開催される12月議会に決算が持ち越されます。

第18期の竜王町議会としては初めての定例会で、新人議員さんにとっては初の審査でもありました。

各議員がとても緊張感をもって審査に臨まれていたと思います。

【決算のポイント】

決算は既に使われたお金の審査なので、今更文句を言っても使ったお金は返って来ません。

しかしながら、使ったものについてはきちんと審査をする必要があります。

決算書には、使いすぎたもの、使い足りなかったもの、追加分を請求したのに結局使わなかったお金など、様々なものが記載されています。

そこから行政の無駄や未来予測の甘さが見えてくるため、議会が決算審査をきちんと行えば来年度以降、税金の使い方をより効率化させる後押しとなります。

議員がきちんと書類を読んで、指摘をして、場合によっては改善を促すことは、より効果的な税の使い途につながります。

【難しい?決算の話】

決算書には基本的に数字しか記載されていません。

たとえば次のような形です。

当初予算 4000万円
補正予算 100万円
決算額 3900万円
不要額 200万円

ある事業の予算が4000万円あるとします。

竜王町の規模で年間4000万円ですからかなり大きな事業です。

補正予算とは事業の予算が年度途中で足りなくなりそうなので、お金が尽きる前に議会に追加分を請求することです。

この場合は100万円くらいは多めに必要だろうということで補正予算を組んでいます。

ところが年度最後の3月末日で会計を締めて決算をしたところ、事業に使った税の総額は3900万円で使い残したお金が200万円ありました。

結果的に年度初めの4000万円という予算の範囲内でおさまる事業内容であり、100万円の補正をする必要はありませんでした。

こういったところが議会のチェックポイントとなります。

補正予算で100万円を増額して、決算では結局200万円が余ってしまうと、補正予算を議決をした意味がなくなります。

竜王町の財政規模でいえば、100万円は0.1%以下の小さな金額です。

しかしたとえば私がいつもテコ入れを主張している町内の空き家対策には年額で16万円程度しか予算が割かれていません。

その100万円が他の事業に回っていれば、もっといろんなことが出来ただろうと思います。

書類を読み込む段階では延々と数字を追って、あれを言うべきか、これを言うべきかと考えて、役場の各課に質問に行ったりして、情報収集に努めて本番で言うべきことを判断しています。

【決算終わりに】

本日で4日間にわたった決算審査は終わりました。

繰り返しになりますが、決算とはすでに使ったお金の審査なので、無駄や不足を指摘してもお金を使った事実に変わりはありません。

しかし来年度以降の事業に反映してもらうために議会では詳しくチェックをしています。

私自身は二期目になって、ベテラン議員も抜けてしまった議会で自らが頑張らなければいけないという気持ちがひとしお強くなりました。

いつまでも分からないと言っていられないので、二期目のスタートからこの四年間をきちんと歩んでいこうと思います。