2023年6月1日
臨時会が開催されました。国の子育て世帯(ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯)への支援金の補正予算の決定などをしました。
来週からはいよいよ6月議会が始まります。今の任期では残すところ2回の議会となりました。最後までしっかりとやりきりたいと思います。
本日の全員協議会では先日の「竜王町コンパクトシティ化構想を考える会」の会報が話題になりました。
この中に議会議員が審議をしていないのではないかとの意見が掲載されていました。議員として、これについてどう考えているか、意見交換しました。
私自身は、後援会だよりの発行やSNSでの情報発信を通じて、きちんと審議をしていることを示しています。また、住みやすい町づくりのためには、コンパクトシティ化構想においてもハード面だけでなく現在の生活様式を見直すことが必要だと主張しています。
コンパクトシティ化構想に対して私は賛成の立場を取っています。過去4年間の議会での採決結果を見ても、大半がこの構想を支持しています。ただ、採決結果だけを見るのではなく、どのような議論があったのかそのプロセスも重要です。議論の透明性を高めることが議会改革として必要だと考えています。
議会の本質は本会議ではなく委員会にあります。本会議の結果だけを見ると、議論が行われていないように見えることがありますが、そこには委員会で行われた多様な議論が隠れています。
この多様性に、私も多様な出身背景と意見を持つ一人として参加しています。しかし、その多様性が外部からは一枚岩のように見えてしまうことは否めません。この問題は、議論を公にする委員会の議事録の公開や、ICTの活用を通じた動画コンテンツの発信、傍聴を積極的に呼び込むことなどを行なっていないことから生じています。
昨年から私は議会ICT化特別委員会の委員長を務めています。ICT化はペーパーレス化だけでなく、過去の資料の検索性の向上させ議論を深めることを目指しています。また機器の整備が進めば、委員会の傍聴もオンラインで可能になります。これは実際に市議会レベルではすでに実施されています。ハード面の整備と、オンラインを想定していない現状の議会のルールの見直しという2つの改革を進めることで、より透明性の高い議会を実現できると考えています。
この度、コンパクトシティ化構想に関連する開発申請について、公聴会の開催が滋賀県に申し入れられました。公聴会の開催は開発の許可を一時的に停止するため、コンパクトシティ化構想に含まれる小学校の移転新築などのプロジェクトに遅れが生じる可能性があります。
しかし、この度の公聴会の開催と開発申請の保留が行われることで、工事の遅延について執行部が説明する良い理由が生まれるのではないでしょうか。
私は公聴会の開催の大義名分が明確でないという疑問を抱いています。申し入れが結果的に役場に追及を避ける材料を与え、工期の延長や交付金の減少が生じても、それを公聴会の存在によるものという言い訳が使われる未来が容易に想像できます。全員協議会ではコンパクトシティ化構想への影響を示したペーパーが配布されました。普段余計な資料は出したがらない執行部が頼んでもいない資料を出すのは実に奇妙なことです。
それでも、小学校の移転新築については必要だと考えています。建物の寿命が近づいている現在の小学校の状況を考えれば、新たな小学校の建設は急務です。
私は記事で指摘されていた議員への評価についても一層の透明性が必要だと感じます。委員会の傍聴に来られる住民を私は見たことがありません。もし仕事をしている議員とそうでない議員がいるのであれば、その評価は委員会の傍聴なども踏まえた公正な観察に基づくべきです。
以上は私個人が常日頃から感じることの一端です。より多くの有権者や、まだ選挙権を持たない子どもたちにもこのことを知ってもらいたいと思います。