【全員協議会とジェンダー研修】
2021年7月28日、議員全員で会議を行う全員協議会が開かれました。
冒頭、報道もされたワクチンのシールの取り違えについて説明がありました。棚卸しするときの手違いで、ワクチン固有の番号と接種済み証に貼るシールに記載される番号が違うものとなってしまったということでした。対応としては、2回目接種をされた方は郵送で正しいシールをお送りすること、1回目の方は次回の接種のときに正しいシールを貼り直す対応をされるとのことでした。万が一、副反応が出た場合に追跡に使われる製造番号ということで、健康被害に直接つながるものではないと報告を受けました。
またその後は議員研修として、ジェンダーギャップ指数に関する講義をうけました。世界経済フォーラムの調査では、日本は世界で120位という低い水準で、とくに政治の女性議員比率と、企業の管理職の女性割合が少ないとされています。
講師の方が言われていたのは、かつて自分は「女性」だから選ぶのではなく「人柄」で政治家は選挙されるべきで、ジェンダーはそもそも関係ないのではと考えていた、女性大臣の不祥事が連続していた頃にその話をジェンダー論の教授にしたところこっぴどく怒られた、「男性の大臣が同じ不祥事をしても性別でなく人柄で選ぶべきだという議論になりますか?」と。
こうしたことは構造的な問題なので、構造的に解決するしかない、というのが世界の潮流です。たとえば私は以前北欧のスウェーデンに住んでいましたが、スウェーデンの国会では女性議員の割合が4〜5割ほどです。どうやって同数程度になるのかというと、日本のような小選挙区制はなく、比例代表制しかありません。つまり個人を選ぶのではなく、有権者は政党に対して投票し、政党は候補者名簿順位に女性と男性を交互に並べていきます。そうすると必然的に男女の選出割合は同じになるという仕組みです。
日本は男女の敷居があるようなないような、家庭では妻が強いとか、外では夫を立てるとか、主客が交互に入れ替わる文化があります。しかし性にははっきりと差異があり、欧米的なアプローチはその差を認めた上で積極的に是正するというものです。日本では、その結果、社会はどう良くなっていくのかビジョンの共有がまだ出来ていない段階にある、といったところでしょうか。