2023年10月27日
竜王町議会の令和5年第4回臨時会が開催されました。
本日の臨時会では中心核整備事業の交流・文教ゾーンにかかる土地取得の予算の議決を行いました。
結果は賛成多数(賛成10、反対1)で承認となりました。
対象面積は80,857平方メートル(約8ヘクタール)で、
金額は5億3303万円です。
土地の数は39筆数で、地権者の総数は23名です。
平米単価は次のとおりです。
田6,550円
畑5,630円
雑種地7,700円
宅地14,400円
同じ区域内でも土地の評価額は微妙に変わるため一概にいくらとは言えませんが、単純に割り算をすると一反当たりの平均額は約650万円となります。
なお農地を農地として買い上げるわけではなく、農地を宅地の見込地として取得するため、通常の農地の売買よりも大きな金額になります。これは行政が土地を取得する場合に一般に行われることです。今回は取得された敷地は新小学校や公園、給食センター、学童、駐車場、公園などの建設予定地となります。
議決に先立って、私は賛成の立場から討論をしました。
昨今の物価高騰によって、同じ建物を作る場合であっても、工期が後に伸びるほど金銭的な負担が増えていきます。そのため結果的に住民の負担が増えてしまいます。
また、建物は作ったら良い、なかったら悪いではなく、ソフト面での向き合い方によって良くも悪くもなるため、作ることだけではなく運営面で見守っていくべきです。
最近のニュースでは近隣の野洲市では、物価高の影響で病院の新設に22億円の補正予算が組まれ、合計120億円が必要になるということでした。竜王町でも物価の上振れによるコスト高が起こることは容易に想像されます。遅れれば遅れるほど、あらゆる値段は高くつきます。迅速におこなうことで歳出を抑制すべきである、という趣旨の討論です。
本日をもって、これまで仮契約だった土地の所有権は竜王町に正式に移ることとなります。これで竜王町の中心核整備事業は新たなステージに進むこととなりました。この土地取得は、町の持続的な発展と住民の生活の質向上に寄与する重要な一歩です。迅速な実施によって将来の財政負担を抑制するよう、これからも訴えていきます。
(賛成の討論の内容)