11月14日(金)、竜王町議会臨時会が開かれ、ふるさと納税関係の増額の補正予算を議決しました(全員賛成)。

昨年12月末までで寄付額15億円でしたが、今年は、ポータルサイト各社で行われていた「ポイント還元」の仕組みが9月で廃止されたことから、その前に寄付をしようという駆け込み需要もあり、現時点で13.5億円と好調となっています。

寄付額は子どもの医療費無償化、給食費無償化などの財源となっています。

ちなみに寄付額の8割超は近江牛関連の返礼品が占めており、返礼品はハンバーグが好評です。

個人的な想いとしては、好調なのは良いことです。ただ、いまや通販サイトのようになっているふるさと納税自体が、いつまで現状のままでいくのか不透明な部分もあります。

特定の行政施策に賛同して投資するクラウドファンディング型も登場していますが、今回のポイント廃止から読み取れるように、制度趣旨に立ち返った仕組みの見直しやルール変更が今後行われるのではないかと思います。

【議員定数について】

竜王町議会の定数は12人です。私は、行政需要が増え、審査する議案も増えている今、議員定数は現状の12人を維持すべきだと考えています。

前回の選挙が無投票だったので定数を減らすべきという話があり、今日の議員全員協議会でも議論がありました。

議会としては「現状維持」という結論をすでに出してはいるのですが、議論の経過を伝える努力が足りていないのではないか、ということで、今後全員で汗をかいて伝えていこうという話をしました。

私自身は削減反対(12人に据え置き)と主張しているのですが、選挙が無投票なのはいけませんが、議員活動は4年間あるので、プレイヤーが多い方が議会活動は活発になると思っています。4年間の内容を充実させ、執行側とのやり取りに厚みを持たせるためにも、削減はすべきでないと考えています。

選挙は5日間、議員活動は4年間です。両方大事ですが、単純に「選挙にならないから定数削減をする」という考え方では、地域の議会が先細りする未来しかないように思います。

現代の行政は、平成10年代のスリム化の行革期を経て、高まる行政需要に対処するためにあらゆる担当部署を設置するという「大きな政府」的観点で運用されています。

行政の事務が多様化すると議会の審査の幅も広がり、議案書の厚みも年々増していきます。そのときに、審査をする側の人数を減らすのは、やはり良くないと思います。

長々と話しますが、私は選挙を経験して思ったことがあります。あれだけ熱狂的で、多人数が関わり、まさに死ぬか生きるかという選挙が終わると、まるで祭りの後のように議員は急にひとりぼっちになります。

それから4年間、本当に地味で地道な書類とのにらめっこや、住民さんの苦情を聞いてもすぐには解決できず、我が身の力のなさと延々と向き合う日々が続きます。

選挙は派手で、人を惹きつけたり、町の未来を考えるきっかけになるので大変効果的なのですが、私にとっては選挙の5日間よりも、孤独で地味な4年間の方がリアルです。そこを生きる仲間は多い方がいいし、私は議員をやめても、多分そう思い続けると思います。