2023年8月29日

本日は第17期竜王町議会の最後の一般質問の日でした。

トップバッターで登壇いたしました。

1)フリースクールについての考え方は

全国には小・中学校で約24万人の不登校児童生徒がいます。公的な支援としては適応指導教室が整備されていますが、それ以外にも民間の組織「フリースクール」が全国的に増えており、新しい受け皿として期待されています。フリースクールとは民間で日中に不登校の児童生徒の居場所に提供するために活動している組織で、竜王町でも本年からスタートしています。フリースクールについての公的な支援oooは自治体によってばらつきがあり、支援を行っている市町もあれば、そもそもフリースクールとは?という地点にいる自治体もあります。今回は竜王町でも支援をする必要があるのでは、という視点で質問をしました。

回答としては、まずは学校で出来る取り組みをおこないたい、その上でフリースクールという受け皿も必要だと考えている、フリースクールの詳細な把握はこれから進めたい、ということでした。

実際に昨日は日野町の里山フリースクールにお邪魔してお話を聞いてきましたが、百聞は一見にしかずで、本当に現場を見ると考え方が変わるな、と思います。フリースクールとは、不登校児童生徒の受け皿的な場所ではありますが、そこに集う子どもたちと保護者にも様々な事情があることを知りました。もちろん公的な支援室もあるわけですが、そうでない第三の選択肢として、フリースクールの重要性を否定することは現場を見ると絶対に出来ないと思います。

今回は担当課長さんも一般質問の前日で忙しいなか見学にお越しいただきました。今日は他の議員の一般質問にも課長さんが忙しく回答されていたので事前準備の時間をとって申し訳なかったです。ただ実地に来て見るという姿勢が素晴らしい、とフリースクールのスタッフも評価しきりでした。どうもありがとうございました。フリースクールについては今日が第一歩で、これから補助のあり方などの検討に、色々な材料を提供していきたいと思います。

2)町内の忠魂碑の今後は

鵜川・川守地先には、戦前に在郷軍人会と村役場が整備した忠魂碑があります。忠魂碑とは戦没者の慰霊のために建立された礎です。礎は月日を経て老朽化しており、世話人として長年携わってきた遺族会も高齢化によって管理が難しくなっている背景があります。老朽化対策と、忠魂碑の今後のあり方について質問をしました。

回答としては、町政70周年であり、戦後80周年である再来年を節目に現在の2箇所の忠魂碑については、一つの平和記念碑として再整備するという考え方が示されました。戦没者の銘板については引き継ぎをおこない、平和を希求する象徴として後世に伝えていきたい、とのことでした。

今回の一般質問では相当背景についても調べましたが、昔のことで分からないことも多かったです。ただ、一つ言えることは、公の組織が関わって忠魂碑は建立されてきた背景があり、その役割については戦前は軍国教育や愛国精神の涵養という名目があったこと、戦後の占領期には教育的側面が取り除かれ慰霊碑としての役割が強まったこと、戦争当事者が減り戦争を知らない世代が多い現代では、平和の礎として新しい役割を担うようになった、ということだと思います。

今回の一般質問に先立って、鵜川と川守の忠魂碑には手を合わせにいきました。礎には時代によって捉え方の変遷がありますが、今後も平和のためのシンボルとして引き継がれていくことを願います。