11月15日

教育民生常任委員会で、岐阜県恵那市に視察に訪れました。

今回は恵那市役所で議場視察と市の成り立ちについてお伺いし、本題である認知症対策についてお話しを伺いました。

少し到着が早かったのもあって、リフォームされた議場の視察をお許し頂きました。

恵那市ではタブレット導入も進んでおり、執行部と議会が同じシステムを共用で使っているなど、今取り組んでいる竜王町議会のICT化にも大いに参考になる部分がありました。

議席には当たり前ですがUSB給電のケーブルが覗いていてそれだけで私には凄いことのように思えました。

また、本町の議場ではバリアフリー化が進んでいないので車椅子の方は傍聴することが難しいのが現実です。

議場に入るには急な階段を4段ほど登る必要がありスロープはついていません。

車椅子の傍聴者が来ないからつけない、という時代では最早ありません。

誰にでも開かれた議会、は名実ともに設備面でもまだまだ工夫しないといけない余地が竜王には大いにあると感じています。

また恵那市はスーパーマーケットのバロー創業者の伊藤氏や、儒学者の佐藤一斎の出身地だそうです。佐藤一斎は、佐久間象山や渡辺崋山の師匠です。

閑話休題で、恵那市の認知症サポーターの仕組みなどについて話を伺いました。

恵那市で特徴的なのは、認知症の方のご家族がサポーター講座への参加が多く見られていることです。

講座では近隣のスターバックスコーヒーからコーヒーの無償提供等があり、座談会的に悩みを話せる仕組みがあるように感じました。

今回は時間があまりなく実際の現場を見ることができず残念でした。

私も何年か前に90歳を越える東北の祖母に結婚の挨拶に行ったのですが、初日に会うと全然違う名前で私はずっと呼ばれていました。

しかし2日目にはきちんと私の名前を呼んでくれて、ああ、良かったり悪かったり、思い出せる日もあれば調子が悪い日もあるんだなと身に染みて思いました。悪くなる一辺倒、ではないので、周りの人間も根気強く付き合わないといけないし、根気よく付き合う人同士のネットワーク作りは重要だと思います。

今回の恵那市さんの視察で、また一つ勉強をさせて頂きました。視察に快く応じて頂いた市役所や議会の皆様どうもありがとうございました。